活動マニュアル

代々木公園ボランティア・マニュアル
園芸関係
1. 作業エリア
    次の4カ所にて作業を行っています。(代々木公園地図参照下さい)
     1) フラワーランド
        場所を公園より借用し自主的に管理しています。ボラが自分らで楽しむ花壇。
        一年草、宿根草、球根、小花木
     2) オリンピック宿舎前花壇
        公園の依頼によりボラが管理しています。年2回植え替えます。見せる花壇。
     3) 歳時記花壇
        公園の許可を得て、低木を主に管理しています。
     4) その他
        堆肥ヤードなど

2.実施マニュアル
   1)作業日のスケジュール(火曜日実施する場合の一例です)
       平日(火曜日)の作業は園芸班と樹木観察班分かれて実施します。
       園芸班の標準的なスケジュールを以下に示します。(移動時間は含みません)
        10:00       ボランティアは全員センター2階の集合
        10:00~10:10 事務連絡(公園協会、センター、ボラ会より)
        10:10       園芸班と観察班に分かれる
        10:10~10:30 園芸班のみの打ち合わせ
          ① 各種連絡事項
          ② 当日の作業内容
          ③ 午前中の作業場所への人員の配分
        10:30~12:00 作業場所での作業
        12:00~12:45 園芸班全員フラワーランドにて昼食
        12:45~14:20 フラワーランドにて全員で作業
        14:30       フラワーランドにて解散

   2)植え付け
     1.ポット苗の植え付け                  
        プラスチックの鉢に入っている苗を花壇に植える場合を説明します。
         ① 苗が乾燥している場合は加水して作業を実施する
         ② 植える場所に移植ごてにて10cm程度の深さの穴を掘っておく
         ③ プラスチックの鉢の底の穴に下から指を入れて苗を押し出す
         ④ 苗の根がびっしり固く張っている場合はさみで少し根を切る
         ⑤ 根の周りの土(根針)を崩さないようにほぐす
         ⑥ 穴に苗を花の向きを考慮して垂直になるように入れ、周りから土を
          押し付ける
         ⑦ 苗が地面より少し(1~2cm)低くなるように調整する

     2.球根の植え付け
        球根の植え付けはて穴を掘り、球根の3倍(約9cm)の土をかぶせる。
        特別な場合を除いて水やりは必要ありません。

   3)肥料について                      
      草花を育て、花や実を美しく見せるためには肥料が必要です。肥料の成分には
      主に窒素・リン酸・カリの3種類があります。窒素(N)は葉っぱの成長に、
      リン酸(P)は花、実にカリウム(K)は根に効果があります。その他に土壌
      改良材が使用されます。また、肥料には成分により有機肥料(天然物)と無期
      肥料(化成肥料)があります。
       ①有機肥料
         植物や動物の排泄物などを原料とした肥料です。油かす、魚粉、骨粉、
         鶏ふん、牛ふんなどがあり一般的には遅効性です。
          ・油かす:穀物より油を搾った残り、Nが多い元肥や置肥に使用
          ・魚粉:N,Pを含み比較的早く効力が出る(速効性)
          ・骨粉:Pが多く花を多く咲かせるのに良い
          ・鶏ふん:Pを多く含む、元肥、追肥に使われる
          ・牛ふん:含有成分より土壌を改良する効果が期待できる
       ② 無機肥料
         N,P,Kを含む化学物質(無機物質)で肥料としては単一な物質と混合
         のものがある。硫酸アンモニウム(リュウアン)、尿素、過燐酸石灰など
         が使われる。
          ・硫酸アンモニウム・尿素:はNとして使われる
          ・過燐酸石灰:Pの補給に使われる
         混合肥料(化成肥料)はこれらの成分を混合したものです。一般的に無機
         肥料は速効性で早く良く効くが過剰に使用すると害が出ることがあります。
         化成肥料の成分表示として18-12-6などと記されていますが、これは
         窒素18%、燐12%、カリ6%を意味します。これらの合計が30%以上
         のものを高度化成肥料といいます。
       ③ 土壌改良材
         草花を育てるためには土が団粒構造(粘土、砂、腐植などが集まって固まった
         構造)をしていることが望ましい。そのために土壌改良材を使います。
         有機質のものとしては腐植土、木炭などがあり、無機質なものとしては
         パーライト、消石灰、苦土石灰などがあります。
           (参考資料:石灰について 2014.11)

    4)施肥の方法(肥料のやり方)
       有機質肥料は緩効性、遅効性で無機肥料は速効性です。緩効性と遅効性の違いは
       緩効性が比較的早く効力を発揮するのに対して遅効性は時間を要します。
       施肥には時期により次の種類があります
        ・元肥:草花を植えるときに与える(緩効性、遅効性)
        ・追肥:草花の成長期間に与える(速効性)
        ・置肥:顆粒にして置いたり、埋めたりして使う(緩効性)
        ・芽だし肥:春先に発芽促進(速効性、配合肥料)

    5)除草
       花壇の雑草を除去することは作業のかなりの部分を占めています。
       公園では除草剤を含め、健康に悪い影響を与えるものは使用できないので人力で
       やることになります。
       除草のポイントは
         ① 手や道具を使い根こそぎ取り除く
         ② 小さいうちに除草する方が容易
         ③ 雨あがりや土が湿っている時が容易
         ④ 土を耕した後は根が浮いているので除草しやすい
         ⑤ 使用する器具は雑草の状況、場所の状況などによりいろいろな道具を
          使い分ける
       春先に除草をする場合、前年の一年草の芽生えと雑草と区別が困難な場合がある
       ので、その時は先輩の会員に相談して下さい。

    6)水遣り
       花壇に水をやる場合の注意について
         ① 開花後の水やりは水が花に直接かかると花びらが弱り、病気になり易く
          なるので土に直接水を与えるようにする
         ② 季節、天候、時間を考慮して水遣りを行う
         ③ 夏季は特に水が不足するので必要に応じて対応する
         ④ 水と共に根に空気を与える効果がありる

    7)花柄摘み
       花柄とは咲き終わって萎んでしまった花のことです。それを摘む目的は
         ① 萎んだ花が病気の原因になるのでこれを除く
         ② 萎んだ花を残しておくと、種が出来るため栄養がそちらに回ってしまい、
          次の花が咲くのに悪い影響がある
         ③ 花の咲く株を長持ちさせる
         ④ 見た目に良くない
         ⑤ 茎の先を切る(摘心)の効果で脇芽が出て花の数が増える
       特にプリムラ系(サクラソウの仲間)やサイネリア系(キク科シネリア)には
       有効です。

    8) バラについて

  • バラ作りの用語                    平成28.4(2016.4)
     Ⅰ.分類
       A.木立性:ブッシュタイプ
         1.ハイブリットティーローズ  大輪(HT)
         2.フロリパンダローズ      房咲
         3.ミニチュアローズ      小バラ
       B.つる性:クライミングタイプ
         4.クライミングローズ     弦バラ
     Ⅱ.芽欠きとブラインド
         出開き・・・・・新芽が伸びてすぐ先端の成長点がない→基本的には
                 ピンチする   (指でひねりとる)
         ブラインド・・・新芽が伸びてきたものの先端の成長点がなくなる
                   →5枚葉を2つから3つ残して切り戻す。
     Ⅲ.シュートの処理・春から夏にかけて花が終ると、根元のつぎ口あたりから太い
       芽が伸びる。来春の主幹枝となる
     Ⅳ.花がら積み・・・5枚葉を1~2枚つけて切り取る
                  (その下の5枚葉のすぐ上を切る)
     Ⅴ.剪定
         ・仮剪定・・・・いきなり本剪定ほど切り詰めることは木にダメージを
                 与えることになるので、12月~1月に1.2m位の高さ
                 まで切る。不要な細枝、枯枝等を切り捨て、次に老幹を
                 根元から切り捨て、間引きと株の 更新を済ませる。
         ・本剪定・・・ 2月中旬頃までにHTでは35~50cm位の高さのところで
                  外側を向いて充実した元気な芽の上5mm位のところを
                 芽の 動きそうな方向に平行に切る。その時鋏の切り刃は
                 残す芽の方に当てると、5mm位のところになる。
                 ただし、強制剪定は1月に行う。
         ・夏剪定・・・・9月、雑枝、伸び過ぎた枝は目の高さ位に切り、枝を整える。
     Ⅵ.肥料
         ・元肥・・・・ 1年間の中でもっとも重要な肥料、12月に行う
                  (寒肥とも呼ぶ)1株当たり、油糟と牛糞(350g+350g)
         ・お礼肥・・・・花が咲き終わった時期、6月と9月に総合化学肥料200g
         ・追肥 花が咲く前やる肥料、4月ごろに総合化学肥料をやる。
     Ⅶ.マルチング
          根元を寒冷から守るためにバークチップ、稲藁、麦わら、ピートモス
          などで覆う。。
     Ⅷ.消毒
         ・薬剤には抗菌剤、殺虫剤がある。混合使用可。2、3回続けたら薬品を
          替える
         ・液体薬品を散布する場合は、葉の裏側から散布する。回数は月1回
          くらい実施。
     注
        バラ作りの肥料、剪定法、消毒薬いずれも多種多様てす。ここに記したものは、
        我々の花壇で実施していることをまとめたもので、通常のバラ作りと違う点が
        多々あります。
        公園ならではの手入れ方法がおります。例えば消毒は基本的には行なわない。
        沢山花が咲いている方がよいということから、普通はHTバラは1枝に花は1輪に
        摘蕾をするが行いません。
  •     9)小高木の剪定(枝打ち) 
          1.剪定とは   
             園芸用語で樹木の枝を切ることです。
             樹木は適期に上手に枝を切る必要があります。   
          2.剪定の目的         
            ① 大きさを整える。   
               目的の大きさに保つ。   
               フラワーランドは花が中心のため、樹木はあまり大きくならない
               ようにしています。  
               歳時記花壇の樹木もコンテナ状の花壇に植樹されており、大きさに
               制限があります。
            ② 美しい樹形を楽しむ。
               主幹がある樹木は、不要な枝や見苦しい枝(別紙参照:不要な枝)を
               取り除き幹が枝の隙間からはっきり見えるように美しく整枝します。
            ③ 健康にする
               内側の枝まで日光が当たるようになり、通風が良くなり、病害虫の
               発生が抑えられます。
            ④ 成長を促す
               樹木を若返らせ、老化した枝を新しい枝と更新させることができます。
               養分を効率良く利用させることができます。
               枝を切ると次に出てくる枝は勢い良く伸びてくれ元気に成長します。
               強く切るほど枝の伸びが大きくなり、目的の樹形に誘導し易くなります。
            ⑤ 開花を促す
               花木は花後すぐに剪定する。花芽は花後に新しく成長した枝に付きます。
               剪定が原因で花が咲かなくなることがありますが、多くは剪定の時期が
               遅くなり花芽が出来た枝を切ってしまうためです。
          3.剪定対象の樹木
            ① フラワーランド
               エニシダ サクラ サルスベリ ジャノメエリカ ハクロニシキ
                プリペット  サツキ  オカメナンテン 山吹 他
            ② 歳時記花壇
               センリョウ サザンカ ヤブツバキ ソシンロウバイ アメリカンデイゴ
               ウメ  他 約30種
          4.剪定の方法
            ① 剪定には強剪定と弱剪定があります。
               強剪定:太く長い枝を切り取ること。
               弱剪定:小枝や枝の先端部を短く刈り取ること
            ② 剪定作業では、切断面を滑らかにし、切断面以外の樹皮をキズつけない
              ように良く切れる道具を使用する事が最も大切です。切り口が悪い場合には、
              下記の症状が現れ易くなります。
               ・木が枯れる ・木が病害虫におかされる ・新芽の出方が悪くなる
               ・花の咲き方が悪くなる ・結実が悪くなる
              サクラ等、バイ菌に弱い樹木については、必要に応じて、切口からの
              バイ菌侵入を防ぐため切口保護剤を用います。
            ③ 後処理として、切った枝は危険防止のため、廃棄用ビニール袋の横から
              突き出ないよう、短く(20cm位)カットしてからビニール袋に詰め
              所定の場所に廃棄します。
           5.剪定の時期
            ① 基本的には落葉樹は落葉期間中の冬がよく、常緑寿は寒がりなので3月
              以降の暖かい時がよく、針葉樹は多くが寒い時期が良い。
            ② 枝数や花芽を増やすには春から秋の花後の剪定が向いています。
            ③ 花の咲く木の剪定は、落下直後に行います。
            ④ 実のなる木の剪定は、実が落ちてから行います。
           6.剪定時の注意点
             樹木の種類によっては、剪定の厳密な時期や注意すべき事柄があります。
             特に強剪定を行うに当たっては、図鑑やWEB検索等で学習・調査すると
             伴に現場代表者に相談の上実施します。
             例えば、ツツジは枝先にしか花芽が付きません。この時期に刈り込みを行う
             と殆んど全ての花芽を落とすことになり翌年花が咲きません。
            7.剪定の道具
            ① 剪定鋏  庭木・花木類の剪定用に使用します。枝の太さは直径1センチ
                   未満が対象。
            ② 刈込鋏  主として生垣や細い枝や葉を刈る時に使用します。
                   (フラワーランドのサツキ・エニシダ等の刈り込みに使用します。)
            ③ 剪定鋸  太い木の剪定に使用します。
                   園芸作業では幹・枝を切るので木目に対して直角に切る横引き用
                   の刃が付いています。日本製は手前に引く時に切れるように刃が
                   付いています。欧米製は押し切りです。
                   園芸用のピストル型ノコギリはグリップの部分に角度がついて
                   いるため片手で作業し易く 高所の剪定作業に向いています。
            ④ 脚立   高い枝の剪定時に使用します。左右に倒れ易いのでムリな姿勢
                   で作業せず、面倒でも作業箇所に応じて細かに移動させて使用
                   します。
                   また危険防止上、1人作業の時には使用してはいけません。